考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

沈括  2008年08月12日(火)更新

沈括
【和:ちんかつ
【中:Shen kuo
宋・遼・金・元|歴史人物>沈括

 沈括(1030~1094年),字は存中,夢渓丈人と号する。北宋時代の科学者。学問,識見ともに深く,天文学,数学,物理学,薬物学,地質学などの広い分野にわたって独特の見解をたてた。その著『夢渓筆談」のなかで,当時の科学技術の成果と彼自身の創造的見解を展開した。
湖州(浙江省)の出身。仁宗嘉祐の進士。神宗の時に太子中允・検正中書刑房・提挙司天監などを歴任する。暦官としても業績をあげ、史館検討の職を兼任することになる。淮南に飢饉があった時に察訪使として派遣され、穀価を下げさせ廃田を復興して水利を治める。集賢校理となり、浙江の水田を監察する。さらに太常丞・修起居注となり大いに民政に努めた。知制誥・通進銀臺司に昇進し、河北西路察訪使となる。
遼の使者である蕭禧が来て河東黄嵬(山西省代県)の地が遼の領土であることを主張した時、沈括は枢密院の古地図を調査し長城が遼と宗の国境であることを主張、遼の要求を撤回させた。その功により翰林学士権三司使を拝命した。
集賢院学士となった後に宣州(安徽省)の知となり、龍圖閣待制知審官院に任命され青州(山東省)の知となるが、赴任する前に延州(陝西省)に改められた。よく治績をあげ名声が広く伝わったが、ある事件に連座して均州(湖北省)の団練副使に左遷された。哲宗の元祐初年に秀州(浙江省)に渡り、光禄少卿となって南京に赴任する。後、潤州(江蘇省)に隠居して8年後に没する
著書:『蘇沈良方』8巻 、『長輿集』19巻、『夢渓筆談」。出所:「中国古代科学技術展覧 中国科学館」

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.