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渾天儀 2008年08月13日(水)更新
【和:こんてんぎ】 |
【中:Hun tian yi】 |
秦・漢・三国|>渾天儀
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水運儀象台の一部分.天体の観測,四季の測定に使う。中国古代の重要な天文器械のひとつ。
奏漢時代に中国の大文字はさらにめざましい進歩をとげた。 長沙の馬王堆漢墓から出土した「帛書」(絹地に書いた文)には,紀元前246年から前177年にかけて70年間の五惑星,すなわち,木狂,金星,水星,火星,土星の位置が記録されている。また,さまざまに異なる形状の彗星図も出上している。太陽黒点に関する記録も西欧よりはるかに早く,『漢書」には河平元年(紀元前28年)3月「黒気有り 大きさ銭の如く, 日の中央に居る」と記されている。『漢書』にはまた前134年,二十八宿のひとつ,房宿に客星が現れたことが記録されているが,これは世界的にも記録にとどめられた新星である。
また,後漢の張衡は新しい天体観測器械「渾天儀」を製作した。これは日,月,諸星が天球上の軌道を一周する度数を刻んだいくつかの円環と望筒からなり,赤道座標によって天体の位置を表示するものである。後にこの表示法は世界にも通用する基本座標系となった。彼はまた,天体運行を演じる「天球儀」を製作した。これは球面上に日,月,諸星をちりばめ, 1日に1周すれば天球と同じ動きになるようにしたもので昼間でも星座の運行をトレースして観察できるようになっている。 1日の単位時間の計算は「石日晷(石製の日時計)で漏壺を修正して正確性を求めた。出所:「中国古代科学技術展覧 中国科学館」
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