考古用語辞典 A-Words

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夔龍飾刻銘方壺  2008年09月02日(火)更新

夔龍飾刻銘方壺
【和:きりゅうしょくこくめいほうこ
【中:Kui long shi ke ming fang hu
春秋戦国|青銅器>夔龍飾刻銘方壺

青銅 
高60.8cm 最大幅35.2cm
1977年中山王(興+昔)墓出土
  酒器。 方形圏台,平底,鼓腹(張りのある腹部),なで肩,直口平唇(垂直な口壁と平らな口縁),蓋は梯形台状。落し蓋で,各斜面に雲形の鈕が立つ。身の四隅の肩部には夔龍飾を付け,腹部両側の上部には鋪首(環をくわえる獣面金具)がある。四面に刻まれた銘文は,各面10行で合計450字ある。 うち重文(くり返し記号)三,合文(二字以上を合体したもの)―を含む。
銘文の大意。中山王(興+昔)は宰相司馬賙に命じ,燕国から奪った銅から最も良質なものを選びこの壺を作らせた。燕国の子之が臣から主君となった教訓を太子に諭し,司馬賙の忠信と燕討伐の功を称える。そしていかにして賢臣を得,民を従わせ, 政権を固めるかの道理を説く。「皇祖文武, 桓祖成考」の一節は,初めて目にする戦国時代中山国王の系譜資料である。出所:「中山王国文物展」-中国戦国時代の雄 

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