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莫高窟第四五窟南壁西側 2008年09月19日(金)更新
【和:ばっこうくつだい四五くつなんへきにしがわ】 |
【中:Mo gao ku di 45 ku nan bi xi ce】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画>莫高窟第四五窟南壁西側 |
法華経普門品変相図(模写王宏恩)
紙本着色
縦182.3 横192.5
盛唐
第四五窟の主室は北壁に観経変相、南壁に法華経普門品変相、東壁門口南側に観音菩薩一体、東壁門口北側に地蔵および観音菩薩各一体が描かれる。
とくに南壁は法華経の中でも観世音菩薩普門品だけをとりあげて、変相を構成する。この模写は普門品変相の中の西側半分のみである。変相の全体は中央に観音菩薩の立像を大きく表し、その左右に法華経普門品の物語各種を図像化する。物語の場面にはそれぞれ朱面墨書の短冊形がつけられ、その図像の内容を明らかにする。模写の中にみられる場面は法華経観世音菩薩普門品中の八難救済の諸場面を配する。
山間で、ロバに荷を載せた商人たちが、力を抜いて脅迫する強盗の前で一心に観音の名号をとなえているところや、船が海難にあい、風で羅刹鬼のいる国へ漂着するところなどが経典内容にほぼ忠実に描かれている。背景の山水風景も見どころの一つである。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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