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莫高窟第一五六窟北壁と東壁南側 2008年09月21日(日)更新
【和:ばっこうくつだい一五六くつきたへきとうへきみなみがわ】 |
【中:Mo gao ku di 156 ku bei bi dong bi nan ce】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画>莫高窟第一五六窟北壁と東壁南側 |
宋国夫人出行図(模写 史韋湘、蘭藝
紙本着色
縦172.0 横986.0
晩唐
第一五六窟の北腰壁から東壁腰壁にかけては、宋国河内郡夫人に封ぜられた張議潮夫人の出行図が張議潮のそれと相対して描かれ、こちらは現世の富貴を象徴するかのように賛を凝らした夫人や娘の輦、六角亭式の擔輿、馬車の行列が続く。行列の後方近ぐに張議潮と同様、白馬に乗った宋国夫人がひときわ大きく捕かれ、″宋国河内郡夫人宋氏出行図″の傍題が記されている。
本図では、西端の行列の始まりに配された雑伎・楽隊が興味深い。とりわけ雑伎の、屈強な男が頭に載せた長い竿の上で童子たちが曲芸を披露している様は、遡れば我が国八世紀の正倉院の弾弓図中に見られ、また今なお中国各地の雑伎団によって演じられているものである。
重要な人物、身分を象徴するものの上には柳などの樹木が覆い被さり、末尾では猪を追う狩猟騎馬の図が描かれるのも張議潮出行図と変わらない。ただ本図の方が構図にやや散漫なところがあるのは、行列の構成そのものの相異にあるのであろう。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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