考古用語辞典 A-Words

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楡林窟第四窟北壁西側  2008年09月22日(月)更新

楡林窟第四窟北壁西側
【和:ゆりんくつだい四くつきたへきにしがわ
【中:Yu lin ku di 4 ku bei bi xi ce
宋・遼・金・元|彫刻・書画>楡林窟第四窟北壁西側

密教曼荼羅[緑度母](模写 霍熙亮、馮仲年)
紙本着色
縦244.4 横167.5

  第四窟は楡林窟の東崖に位置する。緑度母はチベット伝来の仏教における女神。救度母・多羅母ともいう。親世音菩薩が化生した救苦救難の本尊である。全身が緑色であり、頭に宝冠をいただく。黒髪が両肩に垂れる。大耳。首に瓔珞と華鬘をつける。淡紅色の短裙つける。蓮率座上に半跏趺坐する。手に蓮華を持ち、左足は蓮華を踏む。下部の宝池中には蓮の花が咲き開く。中央のハスの茎の上に龍盤がめぐる。両側の大蓮華は東に白身の明王、西に藍身の明王が立つ。両側に各三龕があり、龕内に緑度母一体が描かれる。頂上の両側には雲に乗る坐仏五体が描かれる。これは十方諸仏来赴会とされる。単線、平塗りで音・緑・黒と色調は冷たい。蒙古が西夏を滅ぼした後早い時期につくられたと考えられる。なお本図は剥落箇所を補った模写である。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念

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