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連珠蓮華紋磚 2008年09月26日(金)更新
【和:れんじゅれんげもんせん】 |
【中:Lian zhu lian hua wen zhuan】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画>連珠蓮華紋磚 |
縦25.0 横35.0 厚5.5
唐
この磚は敦煌仏爺廟から出土した。型抜き後焼製したもので、灰色、正方形の磚である。敦煌の唐代壁画は、多彩な変化をとげ、美しい蓮華文様を生みだした。この磚は地面を装飾するための蓮華文磚である。その蓮華は壁画の蓮華文様と同様の美しさを見せている。主体となる文様は二重の八弁蓮華で、中心には連珠円によって花心をかたどる。古代ペルシャに流行した連珠文は、敦煌の隋唐壁画やその他の地区で出土した唐代銅鏡の装飾文様などに大きな影響のあとを残している。二重の花弁のうち、まず内側の八枚は隋代の充実した蓮華の特徴を踏襲し、その質実、重厚な様式を継承するものである。外側の花弁は、花びらがそれぞれ端から左右対称に内側へ巻き込み、その中へ変形の小花を添えてある。それはあたかも開花を待つつぼみを含んでいるかのようである。外側の花弁の一枚一枚の間から、また三弁の小花が顔をのぞかせている。磚の四隅には、左右対称の二重の葉形文とその中に三弁小花文を添えたものが、それぞれ配置されてある。蓮華文様を構成する花弁はそれぞれに豊かな変化を見せ、刻まれた線条はその立体感をはっきりと浮き立たせている。この蓮華文磚が地面に敷き詰められたとき、人々の眼前にはまさに花のような、錦のような場面が広がったことであろう。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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