考古用語辞典 A-Words

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仏説大薬善巧方便経巻上  2008年09月28日(日)更新

仏説大薬善巧方便経巻上
【和:ぶっせつだいやくぜんぎょうほうべんきょうかんじょう
【中:Fu shuo da yao shan qiao fang bian jing juan shang
隋・唐・五代|彫刻・書画>仏説大薬善巧方便経巻上

紙本墨書
縦25.1 横158.4

敦煌研究院0704号
 起首を欠き、末尾に「佛説大薬善巧方便経巻上」と記す。紙は檗染硬黄紙で、界欄は鳥絲欄(墨罫)である。『開元釈教録』別録之七「刪繁録」には、この経が『根本説一切有部毘奈耶雑事』を出典にしているとあり、『説一切有部律中縁起』によれば、唐代の有名な三蔵法師義浄が抄出したものが単独に流布したとある。『貞元新定釈教目録』もこの説と同じである。この写本の内容は『根本説一切有部毘奈耶雑事』第二十七巻にみられ、両者には一字の相違もない。この経の巻下はまだ発見されていない。この経は義浄が七一〇年に訳している。紙・字体・墨色・界欄からみて、宮廷写経に属すると思われる。おそらくは義浄の訳経後、朝廷が頒布した範本であろう。この尾部の題記四行は後世の補筆とみられる。内容は多く矛盾し、今日でも不明な点が多い。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念

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