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図入木刻本西夏文『観音経』 2008年09月28日(日)更新
【和:ずいりもくこくほんせいかもん「かんおんきょう」】 |
【中:Tu ru mu ke ben xi xia wen[guan yin jing]】 |
宋・遼・金・元|彫刻・書画>図入木刻本西夏文『観音経』 |
紙本墨書
五四頁
西夏
敦煌研究院0670号
一九五九年三月に莫高窟宕泉河(大泉河)東岸にある小型の塔の中から発見された。四〇センチ×五○センチのクリーム色の絹に包まれ、結んであった末端に北宋の元豊通宝銅銭がある。経典の保存状態は良好である。計二五六行、二三二四字からなる。扉絵には水月観音が描かれる。西夏語訳『妙法進華経』は十二世紀前半に成立し、その中の「観音菩薩普門品」は単独で、広範に流布した。しかし、残っているものは非常に少ない。この刻本の字体は西夏の小楷であるが、宇形は規範を満たしておらず、 一般の職人が刻したと思われる。この西夏語訳『観音経』は上が図、下が文であり、欄は一対四に分けられる。図は扉絵を合め、全部で五五幅ある。図中の神仙・妖怪・人物は一六六体を数える。西夏の版画芸術、衣冠服飾などを研究するのに、豊富な資料を提供している。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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