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観音菩薩・地蔵十三図断簡 2008年10月01日(水)更新
【和:かんのんぼさつ・じぞうじゅうさんずだんかん】 |
【中:Guan yin pu sa・di zang shi san tu duan jian】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画>観音菩薩・地蔵十三図断簡 |
紙本着色
縦20.0 横56.0
五代
大英博物館
十二経の巻頭見返し絵の断片である。この見返し絵には、地蔵菩薩図と観音菩薩図が、別々の区画に描かれている。観音は六腎で、うち上方の二手に日輪(欠失)と月輸を掲げている。地蔵は観音よりも重要視されたものとみられ、その両側に、五人ずつ縦に並ぶ十王を伴い、右側の五王の後方には二人の供養者が立っている。尚、大英博物館にはこの左に続く断片があるが、そこには左側の五王の後方にもまた、短冊形を伴う一供養者の上半身が残っている。そしてその供養者の後には十二経が続けて記されている。十世紀末の仏教徒達は、地蔵菩薩と観音菩薩とを、同じく来世への案内者と考え、同等の信仰心を抱いていたのである。敦煌では、観音と地蔵が非常に密接な関連をもっていたことが、本図のほか、ペリオ・コレクションにおけるいくつかの作例からも明らかである。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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