考古用語辞典 A-Words

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北方神星・計都星像護符  2008年10月01日(水)更新

北方神星・計都星像護符
【和:ほっぽうしんせい・けいとせいぞうごふ
【中:Bei fang shen xing・ji du xing xiang hu fu
隋・唐・五代|彫刻・書画>北方神星・計都星像護符

北方神星・計都星像護符:紙本着色
縦42.7 横30.0
五代
大英博物館
 上段には二体の神像、下段には護符の形式を踏まえた記号のようなものと漢字の文章とが表わされている。これらは、寄進者の護身保命を上段の二神に求める目的で制作されたものである。右側の像は計都星(けつせい)で、緑色の雲上に立っていたが、その雲は現在ほとんど剥落してしまっている。左側の婦人像は北方神星(北辰)である。下段の銘文には、以下のようなことが記されている。この護符を携えるものは誰でも、神通力を得、永劫の罪から許される。そして十方諸仏がことごとく眼前に現れ、去者(旅する者?)はどこへ行っても幸運と利達とに恵まれる。護符の威力は、漢文の文章の右側にみられる記号のような書体にこめられている。その表現は、近年まで道教の護符に用いられてきた形式と類似しており、宮印の書体を彷彿とさせる綿密な仕上げがなされている。護符全体の解読はなされてないが、大体漢文で記されている内容に等しいと考えられる。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念

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