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鎏金青銅馬 2008年10月20日(月)更新
【和:りゅうきんせいどうば】 |
【中:Liu jin qing tong ma】 |
秦・漢・三国|青銅器>鎏金青銅馬 |
(金メッキした青銅製の馬)
前漢時代
長76cm 高62cm 重24.8kg
1981年陝西省興平県出土
陝西省茂陵博物館蔵
首を上げて立ち,かすかに開いた口に歯が6本見える.耳は立ち,耳の間に鬃がある.体の均整がとれて,すっきりして美しく,皮膚と筋肉と骨格の造形は解剖学的比率に合っている.中は空洞.全身の金メッキは目を奪うばかりである。
漢代は馬を尊び,養馬業は非常に発達した.騎兵は軍事上重要な役割りを果たした。漢が匈奴を大敗せしめたのはこの事と不可分である.漢の武帝はすこぶる馬を愛し,大軍を派遣して西域を攻め,「天馬」を得たほどである.
紀元前102年,漢の武帝の軍隊は大宛を攻め,漢軍との講和を迫り, 品種のきわめて良い大型馬数十頭を獲得し,さらに3,000余頭の普通の品種の牡牝馬を捕獲した このほか,武帝に派遣されて西域を旅行した張騫も,中原地方に「汗血馬」のような優良種の馬をもたらした それらが中原地方の新しい優良馬種のもとになったことは確かである。この?金青銅馬が漢武帝の茂陵の陵区内から出土したことは偶然ではない 恐らく武帝自身が馬好きであったことと彼が騎兵を重視していたことと切り離せないであろう この青銅馬は珍しい美術品であるばかりでなく,漢代に馬を尊んだことを示している。出所:「黄河文明展」
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