考古用語辞典 A-Words

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鎏金銀青銅竹節薫炉  2008年10月21日(火)更新

鎏金銀青銅竹節薫炉
【和:りゅうきんぎんせいどうちくせつくんろ
【中:Liu jin yin qing tong zhu jie xun lu
秦・漢・三国|青銅器>鎏金銀青銅竹節薫炉


(金銀メッキした青銅製の香炉)
青銅製
前漢時代
口径9cm 底径13.8cm 高58cm 蓋高6cm
重2.58kg
1981年陝西省興平県出土
陝西省茂陵博物館蔵
 竹節状の高足が付く。蓋は博山炉に似る.炉盤と炉身は分鋳して鋲留めしたもの 全体に金銀メッキを施す。台座は圏足形に作り,高さ7センチ.座には頭をもたげ口をあけた2匹の蟠龍が透かし彫りされている 竹節形の柄は龍の口から出ている。龍は体中の細かな鱗を金メッキして飾り,眼・鬚・爪だけに銀メッキが施される.炉の柄は五節に分かれ,節には竹の枝の分かれ出る所まで作り出してある.柄の上端にも蟠龍三匹を鋳出し,龍頭は炉盤を承けている。龍身に金メッキ,爪には銀メッキがしてある.躍動的な線,生き生きした形象である.炉盤下部に10組の三角形があり,その中に蟠龍文が彫られている.これは河北省満城県の中山靖王劉勝墓から出た蟠龍文壺の蓋の金龍文とよく似ている。この10組の蟠龍文は銀メッキ,龍身が金メッキ.中部に銀メッキの突帯が1周する。上部に浮き彫りの金龍4匹.首を後ろ向きにし,身を波間から躍り上がらせる,盤の口縁に銀メッキの素文帯が一周する。蓋は重なる山並とそれにまつわる雲霧を浮彫りにし,金銀で輪郭を加え, さながら一幅の秀麗な山景である.蓋の口の外側に1周35字の銘文を刻む.銘文は器名・重量・製作年月などを記す。出所:「黄河文明展」

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