考古用語辞典 A-Words

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孔乙己  2008年10月30日(木)更新

孔乙己
【和:こういっき
【中:Kong Yiji
明・清|歴史人物>孔乙己


 魯迅の短篇小説『孔乙己』の主人公。清末、江南にある咸亨酒家に、孔乙己という貧しい読書人がよく来る。科挙試験に合格できなかったが、つねに文人ぶる。しかし金がないために、非常に吝嗇で人に尊敬を受けられる言動なとれない。盗みをしてもそれは窃(文語)だと弁明するため、その振る舞いが喜劇的に見える。科挙制度と礼教(儒教)が生み出した、無為な人物の存在を批判し、それを通じて清末の中国社会の脆弱さを暴いている。出所:中国

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