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漢匈奴栗借温禺鞮印 2008年12月12日更新
【和:かんきょうどりっしゃくおんぐていいん】 |
【中:Han xiong nu li jie yu di yin】 |
秦・漢・三国|彫刻・書画|>漢匈奴栗借温禺鞮印 |
漢
長2.5,幅25,高3.5cm
内蒙古伊克昭盟東勝収集
方形の銅印,賂陀形の鈕,印文は陰刻の篆字「漢匈奴栗借温禺鞮」。栗借は匈奴貴族の姓氏,温禺鞮は匈奴の王号の一つ。『後漢書』南匈奴伝に「その大臣の位が高いのは,左賢王,次が左谷蠡王,次が右賢王,次が右谷蠡王, これを四角といい,次が左右日逐王,次が左右温禺鞮王,次が左右漸将王, これを六角とし,みな単于の子弟であるが,二番目の弟が単于となる」「北単子はそこで弟の右温禺鞮を遣わし入朝して貢物を献上させつかえさせた」とある。ここにいう栗借温禺鞮は異姓の一人かもしれない。また『漢書』匈奴伝によれば,単于に交付した印文は「匈奴単于璽」,諸王以下に対しては所謂「有漢言章」,すなわち頭に「漢」の字,末尾に「章」をつける。しかしこの印には「漢」はあるが,「章」がない。南匈奴の遺物かもしれない。出所:中国内蒙古北方騎馬民族文物展
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