佐々木 憲一 2008年12月23日更新
【和:ささき けんいち】 |
【中:】 |
研究者|>佐々木 憲一 |
明治大学文学部准教授(1999年4月就任)
学術博士(Ph.D.)(1995年ハーヴァード大学)
1995年ハーヴァード大学大学院人類学研究科修了
研究テーマ
専門は弥生~古墳時代の国家形成過程論。東京赴任以来,近畿地方とは大きく異なる東日本の古墳のあり方に注目し,関東,特に常陸の古墳を素材とし,在地社会の自立性を重視した国家形成過程のモデル化を目指している。特に日本列島における,地域によって多様な国家形成過程のプロセスを明らかにし,メソポタミアや中国とは違った国家形成論を構築し,欧米考古学界へ貢献することを夢見ている。大学,大学院生活をアメリカ合衆国で収めたお陰で,広い視野から客観的に日本考古学を見つめた研究を実践する。理論考古学を収めたことから,考古学と現代社会の関わりなどにも造詣が深い。
略 歴
1981年6月 カリフォルニア州アルバニー高校卒業Albany High School
1986年5月 ミシガン大学The University of Michigan卒業
文学士号取得(教養課程人類学専攻)
1986年9月 ハーヴァード大学Harvard University人類学科大学院博士課程入学(東洋考古学専攻)
1988年6月 ハーヴァード大学Harvard University人類学科大学院 文学修士号取得
1990年4月~94年3月 大阪大学文学部研究生
1995年6月 ハーヴァード大学Harvard University人類学科大学院博士課程修了
学術博士号Ph. D.取得
学位論文「3世紀西日本における地域間交流と社会の階層化過程」
1996, 97,
98年度 立命館大学文学部非常勤講師
1997, 98年度 奈良大学文学部非常勤講師
1997年7月~99年3月 国際日本文化研究センター講師
1999年4月~2001年3月 明治大学文学部専任講師
2001年4月以降 明治大学文学部助教授
2001年4月~2001年9月 北海道大学非常勤講師(集中講義)
2002年4月以降 明治大学大学院文学研究科担当
2003年9月~2004年3月 法政大学キャリアデザイン学部非常勤講師
2004年10月~2005年3月 大阪大学大学院文学研究科非常勤講師
(集中講義)
2007年10月~2008年3月 千葉大学大学院文学研究科・文学部非常勤講師
業績目録
1990年 「アメリカ考古学と日本考古学ーその協調の可能性」『考古学研究』37巻3号25~44頁
1992年 “Chohoji Minamibara Investigations in the Framework of the Kofun Period Archaeology”都出比呂志・福永伸哉(編)『長法寺南原古墳の研究』長岡京市教育委員会181~194頁
1993年 「米国アラバマ州マウンドヴィル遺跡」『考古学研究』40巻2号16~19頁
1994年 「北アメリカ」田中琢(編)『最新海外考古学事情』ジャパン通信社 17~24頁
1995年 「地域間交流の考古学-最近の欧米における動向」『展望考古学』考古学研究会40周年記念論集 278~285頁
1995年 Regional Interaction and the Development of Social Complexity: A Case of Third Century Western Japan.
ハーヴァード大学に提出した学位請求論文
1995年 (田中琢・佐川正敏と共著)“Archaeology”東方学会(編)An Introductory Bibliography for Japanese Studies, Vol. IX, Pt. 2 (Humanities), 1~30頁
1997年 「日本考古学における中位理論」『古代』第104号1~18頁
1998年 (田中琢・佐川正敏と共著)“Archaeology”東方学会(編)An Introductory Bibliography for Japanese Studies, Vol. X, Pt. 2 (Humanities), 1~30頁
1999年 「日本考古学における古代国家論」『国家形成期の考古学』大阪大学考古学研究室10周年論集 29~54頁
1999年 「日本考古学における『理論』の役割」『物質文化』67号11~19頁
1999年 「京都府寺戸大塚古墳の発掘調査」『駿台史学』107号90~93頁
1999年 「理論考古学と日本考古学」安田喜憲(編)『初めて出会う日本考古学』45~68頁 有斐閣
1999年 “A History of Settlement Archaeology in Japan”Journal of East Asian Archaeology, Vol. 1, pp. 325~352.
2000年 「アナロジー」「セトルメントシステム」「年代論」安斎正人(編)『用語解説現代考古学の方法 と理論』III巻3~12, 156~162, 198~203頁 同成社
2002年 「古墳出現前後の墓と集落-西日本の事例から」大学合同考古学シンポジウム実行委員会(編)『弥生の「ムラ」から古墳の「クニ」へ』194~207頁 学生社
2002年 (古屋紀之と共著)「茨城県新治群玉里村雷電山古墳・舟塚古墳周辺測量調査報告」『駿台史学』115号97~114頁
2002年 「張光直教授の死」『古代文化』第54巻169~172頁
2002年 (千田稔・宇野隆夫・高橋徹と共著)『海の古代史-東アジア地中海考』角川書店
2002年 「弓矢の実験考古学的研究の歩み」石井紫郎・宇野隆夫・赤澤威(編)『武器の進化と退化の学際的研究-弓矢編-』(日文研叢書27), pp. 131-139. 国際日本文化研究センター
2003年 「弥生から古墳へ―世界史の中で」大塚初重・吉村武彦(編)『古墳時代の日本列島』3~22頁 青木書店
2004年 『雪野山古墳―未盗掘石室の発見』 新泉社
2004年 「アメリカ考古学」「類推法」安斉正人(編)『現代考古学事典』, pp. 3-8,440-444. 同成社
2004年 「古代国家論の現状」『歴史評論』NO.655,68~75頁
2005年 (吉村武彦・川尻秋生と共著)『古代史の基礎知識』 角川書店
2005年 「クラレンス=モアによるアメリカ合衆国アラバマ州マウンドヴィル遺跡発掘調査1904, 1905の意義」『待兼山考古学論集-都出比呂志先生退任記念-』pp. 33-49. 大阪大学考古学研究室
2005年 (小林三郎・石川日出志と共編)『茨城県霞ヶ浦北岸地域における古墳時代在地首長層の政治的諸関係理解のための基礎研究』(平成13年度~平成16年度科学研究費補助金研究成果報告書)明治大学文学部考古学研究室
2005年 「霞ヶ浦北岸地域における首長系譜の継続と断絶(予察)」同上所収,pp. 147-158.
2005年 「遺跡捏造事件の意味するもの」『Journal of the JAPAN SKEPTICS』Vol. 12, pp. 3-11.
2007年 「国家形成と都市」吉村武彦・山路直充(編)『都城-古代日本のシンボリ ズム-飛鳥から平安京へ』青木書店,317~338頁
2007年 (山科哲と共著)「ミシガン州北部ウッドランド後期における石器製作工程」『駿台史学』第131号, pp. 69-105.
2007年 (編著)『関東の後期古墳群』六一書房
2008年 (佐々木筆頭、倉林眞砂斗・曾根俊雄・中村新之介と共著)「茨城県行方市大日塚古墳再測量調査報告」『考古学集刊』第4号, pp. 53-79.
2008年 (佐々木筆頭、中村新之介と共著)「茨城県かすみがうら市大塚古墳測量調査報告」『駿台史学』第134号, pp. 131-140.
2008年 「アメリカ合衆国スミソニアン研究所アメリカ民族学局紀要」『図書の譜』(明治大学図書館紀要)第12号, pp. 65-138.
2008年 (小林三郎・大塚初重・石川日出志・草野潤平と共編著)『信濃大室積石塚古墳群の研究III』六一書房・明治大学文学部考古学研究室
関連用語:
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