琺瑯彩　2008年12月25日更新

清時代の内務府造辦処の琺瑯作で絵付、焼成された粉彩磁器のことをさす。琺瑯の顔料である色ガラスの粉末を彩料として用いている。琺瑯作はもともと七宝器を製作した工房であるが、これを陶磁器に応用して宮廷用に製作した。技法としては粉彩磁器と全く同じであるといえるが景徳鎮窯で製作された粉彩磁器と、北京の琺瑯作で宮廷用に製作された琺瑯彩とは位置付けが異なる。また、「古月軒」と呼ばれるものは琺瑯彩の俗称である。通常、琺瑯彩の底裏に記された銘は青花ではなく、釉上に藍色のガラス質の上絵具を用いて書いたものである。出所：中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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