青花蓮池龍文盤　2009年1月1日更新

「大明弘治年製」銘
景徳鎮窯
明時代・弘治（1488～1505）
口径：21.4cm
口縁がわずかにすぼまり湾曲した側面に、やや内側に傾斜した低い高台がつく浅い盤。精巧で白いきめの細かい磁胎に高火度の透明釉がかかる。釉調はつややかでわずかに青みがかかっている。青花で見込みには重圏内に体をくねらせた五爪の龍と蓮花と水藻を、口縁の内側には波濤文帯をめぐらしている。外側面には五爪の双龍が水藻と蓮花の間を水ぐ様を青花であらわす。底裏には二重圏線内に青花で「大明弘治年製」の銘が記されている。弘治期における官窯青花の白磁の素地、釉調は成化官窯を継承してよく似ているが、その質は成化に及ばず、文様もやや固い描写となっている。青花の色調も成化官窯とよく似て淡い発色を呈するが、これは成化期に引き続いて国産のコバルト顔料を使用したためと思われる。弘治期の官窯青花は焼成量が成化期や正徳期よりも少なく遺品も少ない。出所：中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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