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維吾爾族服飾 2009年1月12日更新

維吾爾族服飾
【和:ウイグルぞくふくしょく
【中:Wei wu er zhu fu shi
面白テーマ|絹・衣類|>維吾爾族服飾

維吾爾族は,おもに新疆ウイグル自治区に住み,人口はおよそ548万人である. ウイグル族は歌と踊りが好きで, またうまい.こうした歌や踊りの場面でよく見かけるのは,次のようなよそおいである.男は太い棒縞の「袷袢」を着,腰に帯をしめ,小さな帽子をかぶる.女の衣裳はいずれも色あざやかな薄絹でつくられており,ビーズに糸を通して刺繍した小ぶりな帽子をかぶる。彼女たちのもっともお気に入りは,前合わせの古式の長い着物の上に,体にぴったりとしたチョッキの重ね着である.チョッキにはたくさんのビーズときらきら光る金属片が飾られている。
「袷絆」はウイグル族の男が着る上衣で,右前で合わせ(右衽),ボタンは使わない.寝巻きのように丈が膝がしらまである長い着物である.裕福な人は「衿袢」にさらに上っ張りのようなものをはおり,黒いズボンをはき,赤いベルベットの,刺繍入りの小さな帽子をかぶり,皮靴をはく。これにちょっと口髭をたくわえれば,いっそう洒落ている。これが男性の標準的な装いである。女性の服は衿のついた,合わせなしの, ワンピースのようなものを着,これに前合わせの黒いチョッキを重ねる.髪は長いお下げにし,少女は十数本の細いお下げに,既婚者は二本のお下げにし,刺繍した四角の小さな帽子をかぶる.帽子は色糸で刺繍され,金糸とビーズを使って飾りたてられており,男物よりずっとあでやかである。男女とも模様のある小さな帽子をかぶるのが習慣で,冬には皮の帽子をかぶる。また男女とも長い皮のブーツをはき, さらにオーバ―シューズをはく.部屋に入るときは靴をぬぐ.このほか耳輪, 腕輪, ネックレス,スカーフなども,女性たちの欠かせぬ装飾品である,
南新彊のいちばん大きな都市であるカシュガルでは,頭に白いターバンを巻いている人を見かける。 これは, イスラム教の開祖マホメッドが生前祈禱(「乃瑪子」という)のときに白布を頭に巻いたので,のちの人がこれにならったのだという。現在では敬虔な宗教家は別として,一般の信者でターバンを巻く人は少なくなった.カシュガルではいまでも少数の女性のあいだに外出するとき,ベールで顔をおおう旧習が残っているが,これは「コーラン」で定められたものである.出所:中国民族服飾1981
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