考古用語辞典 A-Words

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釈迦如来坐像・両脇侍立像 2009年1月20日更新

釈迦如来坐像・両脇侍立像
【和:しゃかにょらいざぞう・りょうきょうじりゅうぞう
【中:Shi jia ru lai zuo xiang・Liang xie shi li xiang
晋・南北朝|彫刻・書画|>釈迦如来坐像・両脇侍立像

陝西省城固県出上
砂岩、浮彫
高46.3、幅33.6、奥行14.0
北魂 考昌三年(五二七)銘
陝西・陝西歴史博物館
光背を蓮弁形に作り、与願・施無畏印を結んで蓮華座に坐る如来像と、合学して立つ菩薩像二体を浮彫する。左右側面の下部には、咆哮する姿の獅子が一体ずつ表わされる。像の細長い肢体や、衣文・光背の線状的な文様表現は、北魏時代(四三九~五三四年)末期頃の作風の特徴である。
如來像の頭光周囲の縄状(唐草)文をはじめ、菩薩像の頭上を取り巻く蓮弁や、隅に脚の付いた蓮華座など、随所に独特の図像がみえるのは、四川省に近い地点から出土していることも考え合わせて、地域的な特色ととらえることができよう。 一見、仕上りが粗放な印象を受けるが、仔細にながめてみると、各部の彫り方は深くて鋭く、像の目鼻立ちなども的確に表現され、質朴ながら力強い造形がなされている。背面一杯に刻出された銘文によれば、石黒奴という人物が、亡き父母・妻・子のために造立した釈迦像であることがわかる。
【銘文】「太歳丁末三月廿五日弟子石黒奴為亡父母/亡婦児敬造釈迦石像一區願宜生西方/浄佛國土蓮花化生諮囗妙法供/養三寶龍化三會願囗囗首見諸得道/歴侍諸佛願石黒奴将身并眷属還得/供差奉所造石像常識宿命一切衆生/普同此願」(光背背面刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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