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仏像碑 2009年1月21日更新

仏像碑
【和:ぶつぞうひ
【中:Fu xiang bei
晋・南北朝|彫刻・書画|>仏像碑

陝省西安市西郊潘家村出土
砂岩、浮彫
高91.0、幅48.0、奥行21.0
西魏 大統三年(五三七)銘
陝省・西安市文物保護考古所
直方体状の砂岩の正背二面および両側面に各種の尊像を浮彫する。正面にあたり、中央に与願・施無実印(手先欠失)の如来坐像を大きく表わし、両脇に両手で持物をとる菩薩立像を置き、その下方に、うずくまって片方の前肢をあげる獅子を表現する。その下の長方形の区画は銘文帯である。如来像頭上の天蓋の上方にも、如来坐像と両脇侍像を少し小さく表わすが、こちらの両脇侍は、ともに、片足を他方の足の上に置き、片手を類にそえるという、いわゆる半跏思惟のポーズをとる。この半跏思惟の姿に対応したものか、向って左上隅(右上隅は欠失)には、脇侍の頭上におおいかぶさるように、樹木が表現されている。
背面は、上下ニ段に分けられる。下段の向って左側には、施無畏印の如来立像の脇に、肩車をして如来の手にする鉢に手をのばすなどの童子(計三体)と比丘形立像が表現される。如来と童子の像は、幼児の布施といったような、仏伝の一場面を示したものであろう。中央の比丘立像をはさんで、向って右側には、菩薩立像と比丘立像が配置されている。上段の群像は、病床にあった維摩居士のもとへ文殊菩薩が訪れて仏教上の論議をかわしたという、維摩(塵尾という扇の一種を手にする)と文殊の問答の場面が主題となる。周囲に居並ぶ比丘や侍者は、その問答に聞き入る諸衆で、中央にみえる異形の人物の支えた蓮華上で供物を捧げて立つ二天は、それを供養するものであろう。この面は、正面にみられるような損傷があまりなく、当初の図像をよく残す。
両側面の図像も、それぞれ上下ニ段からなる。左側面には、上段に、比丘立像を両脇にしたがえ、象の背にのる菩薩交脚坐像、下段に、二仏並坐像と、香炉をはさんで坐る鹿(ニ頭)が表現される。右側面には、菩薩交脚坐像と二比丘立像が上段に配置され、下段には、如来坐像が大きく表現され、その下方に、香炉を支える二夜叉と、その両脇に立つ比丘像が表わされている。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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