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観音菩薩立像 2009年1月21日更新
【和:かんのんぼさつりゅうぞう】 |
【中:Guan yin bu sa li xiang】 |
晋・南北朝|彫刻・書画|>観音菩薩立像 |
1992年 陝西省西安市北郊漢城郷西査村出土
大理石(台座は石灰岩)、漆箔・彩色
(左)総高69.2、像高54.0 〈台座〉幅27.8、奥行24.4
(右)総高69.2、像高49.0 〈台座〉幅27.8、奥行24.4
北周六世紀後半
陝西・西安市文物保護考古所
同じ場所から農民によって偶然発見された二躯の観音菩薩立像の内の二躯。いずれも像と台座が別材で作られるが、全体はおよそ同形式になる。
両肩から体側にかけて天衣をまとい、下半身に裳を付け、右手に楊柳、左手に水瓶を持って蓮華座に立つ。三面宝冠をかぶり、その左右に垂飾を付け、豪華な瓔珞で身を飾る。宝冠の正面に化仏が備わることから、観音菩薩であることがわかる。後頭部の冠帯の中央に角孔が開けられているのは、別造の光背を取り付けるための処置と考えられるが、現在、光背は失われている。
有座(伏蓬弁部以下)は、(左)四重、(右)が三重になり、下段の方形部の隅に、(左)には二頭、(右)には四頭の獅子が表わされている。肉身や持物、装飾物などの表現は隋(五八一~六一八年)のそれに近く、北周(五五六~五八一年)も終わり頃の制作と考えられよう。
表情や衣文、さらに各部の肉付けなどをみると、(左)の方がより精作であり、両像の制作には、それぞれ別の二人があたった可能性が高い。瓔珞をはじめとする装飾物に金箔が鮮やかに残るほか、朱、緑、藍などの彩色痕も随所にみえ、当初の華麗な像容がしのばれる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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