考古用語辞典 A-Words

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阿弥陀如来坐像 2009年1月22日更新

阿弥陀如来坐像
【和:あみだにょらいざぞう
【中:A mi tuo ru lai zuo xiang
隋・唐・五代|彫刻・書画|石器・ガラス|>阿弥陀如来坐像

一九五七年 山西省運城夏県収集
石灰岩
総高一五二・〇、幅七三・〇、奥行七二・○
唐 開元一四年(七二六)銘
山西・山西省博物館
本体・光背・台座とも一材から彫り出される。台座の下段側面に刻まれた銘文によって、阿弥陀如来にあたることがわかる。
偏袒右肩に衣をまとい、右手の肘を曲げて前方へ差し出し(下腕半ばから先を欠失)、左手を膝の上に置き、八角の台座に坐る。頭体部とも分厚く作られ、衣文線が数少なく、体躯の量感が誇示されるとともに、丸々とした頭部には大粒の螺髪がつき、重々しい表情と一体となって、全体に厳めしい雰囲気を漂わせている。
光背は、外形が舟形をし、正面では、外周に火焔文がめぐり、頭光に七仏が配置されるが、凸曲した背面は、粗削りのまま放置されている。
唐時代(六一八~九〇七年)の彫刻は、則天武后(在位六九〇~七〇五年)期以後、開元・天宝年間(七一三~七五六年)に新たな展開を示すが、その一つの方向が、本像にみられるような量感を強調した作風であり、天宝年間には、肥満ともいえるほどの肉身表現も見られるようになる。本像は、表情や光背の意匠などに地域的な要素が認められるものの、当時の作風の傾向をよく反映した遺例といえよう。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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