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双環髻女子 2009年1月27日更新
【和:そうかんけいじょし】 |
【中:Shuang huan ji nu zi】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>双環髻女子 |
1989年 陝西省長武県棗園郷郭出土
白陶、加彩
高36.5、幅14.3、奥行10.2
唐 七世紀
陝西・陝西歴史博物館
袖が長く垂れた短衣(杉)の上に、胸元が大きく開き、肩先が張り出す形の上着をまとう。腰には、裾をひきずるほど丈の長いスカート状の裙を着けて、鰭状の飾りの付いた前垂れをかけ、ベルトを巻きつけて留める。足には先端が雲形にかたどられた靴(雲頭履)をはく。
服装はあまり類を見ないもので、環状に大きく結い上げた髻や、人差し指を立てて腹前にそえる両手の構えなども独特である。舞人を表現したともいわれるが、通例の女子俑とは別の特殊な意味合いがこめられたものかもしれない。
型作りではなく、手びねりで成形し、盛り上げや削りなどによって整えた痕が随所に見える。直立して動きが少なく、肢体が細作りになることなど、隋(五八一~六一八年)の作風を継承する点が見られるものの、ふっくらと張りのある顔形や可憐な目鼻立ちには、唐(六一八~九〇七年)ならではの造形が示されている。朱・藍・淡緑などの彩色痕と、なお輝きをもつ金箔片から、当初の華麗な姿を想像することができよう。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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