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胡人酒尊 2009年1月27日更新

胡人酒尊
【和:こじんしゅそん
【中:Hu ren jiu zun
隋・唐・五代|陶磁器|>胡人酒尊

一九五六年 陝西省西安市東郊韓森寨段伯陽墓(乾封二年〈六六七>)出土
白磁
高13.5、幅12.7、奥行13.7
唐 七世紀後半
陝西・陝西歴史博物館
両手で皮袋をかかえ、片膝を立てて坐り、正面を見遣る姿の人物が表現される。皮袋の口があき、そこから人物の体内まで中空となっていて、全体が酒入れ(酒尊)などの容器として制作されたものであることがわかる。ただし、実用されたものかどうか、明確でない。
深目高鼻で口髭をたくわえ、額の中央に飾り(花鈿)をつけ、縄状に編んだ異風の髪型をし、襟と袖口を襞文様で飾った半袖の上着をまとっている。容貌からすると、胡人を表現したものであろう。
胎上は白く、平広に作られた底面を除いて、表面には透明釉がかけられ、全体に手びねりによる柔軟な造形を示す。奇抜な意匠には、当時の斬新な造形感覚とおおらかな国際性を見て取ることができよう。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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