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駱駝・牽駝男子 2009年1月27日更新
【和:らくだ・けんだだんし】 |
【中:Luo tuo・Qian tuo nan zi】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>駱駝・牽駝男子 |
一九七一年 河南省洛陽市関林120号墓出土
三彩
<駱駝>高89.0、長68.0、幅27.0
<男子>高60.0、幅21.0、奥行20.0
唐 八世紀前半
河南・洛陽博物館
駱駝とそれを牽く男子の一対の俑。現在、手綱は失われているが、両手を引き絞り、腰をひねり、力を込めて掛け声を発するかのように開口した人物の姿には、首をもたげて嘶く駱駝を御そうとする瞬間の様子が、ありありと捉えられている。唐時代(六一八~九〇七年)の写実的な作風が如実に示された一例といえよう。
ともに胎土は白く、人物は、白釉と褐釉のほか、頭部に黒と朱の彩色がみえ、駱駝は、白釉・褐釉・緑釉がほどこされ、瞳に黒色が点じられている。
俑の中でも、駱駝は、馬とともに、唐時代では盛んに制作され、今日でも、相当数の遺例が知られている。当時、西アジアや中央アジアの国々から、隊商を組んではるばると砂漠をこえ、中国との往来を図るためには、駱駝は不可欠の交通手段かつ伴侶であった。東西交易の帰着点でもあった長安や洛陽の街路では、悠然と歩む駱駝の姿がしばしば目にされ、中国の人々にとっても馴染み深い動物であったことであろう。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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