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花文高脚鉢 2009年1月28日更新
【和:かもんこうきゃくはち】 |
【中:Hua wen gao jiao bo】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>花文高脚鉢 |
一九五六年 陝西省西安市東郊韓森寨段伯陽墓(乾封二年<六六七>)出土
白磁、帖花
高23.7、口径18.0、胴径22.2、底径515.0
唐 七世紀後半
陝西・陝西歴史博物館
わずかに赤みを帯びた白色の胎上の上に白化粧をほどこし、その上に緑色がかった透明釉をかける。
鉢形の容器は、口縁の角が丸く整形され、外側面が突線によって上下四層に区画される。第一層と第二層には、型作りによる方形(花文)と円形の文様を交互に貼り付け(貼花)、第二層にはスタンプ押し(印花)によって円形の花文を連ね、第四層には蓮弁文の間に円形の花文を貼り付けている。底端にかけてラッパ状に外反する丈高い高台は、細長い蓮弁文で飾られている。
口縁や器側に巡らされた突線(弦文)や、宝石などの象嵌を想起させる貼花の様は、金属器を念頭に置いて制作したことを物語っていよう。これまでのところ類品を見ず、用途は明らかでないものの、唐時代(六一八~九〇七年)初期の気分を色濃く残した珍奇な遺例である。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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