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皮袋形壺(酒尊) 2009年1月28日更新
【和:かわぶくろがたつぼ】 |
【中:Pi dai xing hu】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>皮袋形壺(酒尊) |
一九六六年 陝西省西安市東郊沙坡塼廠出土
白磁、貼花
高20.0、胴幅16.5×14.0、底径9.5
唐 八世紀
陝西・西安市文物保護考古所
主に北方民族が使用していた皮袋の形を模した酒入れの類である。上部には、半円を描く把手の左右に筒状の口が設けられ、その片方には栓をした状態が写しとられている。両側面には、U字形の突帯と、花形の房の付いた五角形の飾りがつき、前後の短側面には結帯風の花文が貼り付けられる。いずれも皮袋の実際の様を紡彿させる意匠である。
金銀器にも、何家村出土の馬文銀壺のような類品があり、異民族との活発な交流の一端を知ることができる。行軍などの際に携行するのに便利な皮袋の形を、金属器や陶磁器といった日常器に採用するという着想は、この時代に頭著にみられる旺盛な好奇心と柔軟な創造力の所産といえよう。
平らに成形された底を除き、全面に緑色を帯びた透明釉がかけられ、その様態には、青磁に近い趣がある。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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