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鳳首杯 2009年1月28日更新
一九八二年 陝西省西安市韓森寨出土
三彩
高6.9、長13.6、口径5.6
唐 八世紀
陝西・陝西歴史博物館
獣の角の内側をくり貫いて杯とした角杯の系統に連なるもので、端に鳳凰の首から上の形をかたどっている。鳳首の代わりに象頭や鳥頭を表わした類品もある。
鳳首と、その口から吐き出される葉形によって、把手の部分が構成され、そこから口にかけて徐々に広がる胴は、花文などでにぎやかに飾られている。この突文や、口縁の外側にある帯状の突帯のあり方などからすると、これも金属器の形制を模したものであろう。
意匠を凝らしたこの種の杯に酒を満たして酌み交わした、洒脱な唐人の姿が口に浮かぶようである。胎土は白く、底には焼成時の支持具の痕がある。背に接合の痕跡があり、型抜きによって左右の半分を別々に作り、それらを合わせて成形したことがわかる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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