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鳳首瓶 2009年1月29日更新
【和:ほうしゅへい】 |
【中:Feng shou ping】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>鳳首瓶 |
陝西省西安市西郊三橋藺家村出土
三彩
高33.0、胴径16.3×12.2
唐 八世紀
陝西・西安市文物保護考古所
鳳凰の頭をかたどり、把手と高台を備える形式の瓶を鳳首瓶(または胡瓶)と通称する。ササン朝(二二六~六四二)の銀器などにある鳥頭などの壺を原形とし、それに中国的な改変を加えてなったものと考えられ、唐人の異国趣味が結実した、当時の典型的な器種の一つである。陝西省や河南省の唐墓から類品が多数出土し、なかでも西安や洛陽には作例が集中して見られる。
本器も、その鳳首瓶の一例で、横断面が楕円形をしたやや偏平な胴の上に、目を見開き、強く湾曲した嘴で玉をくわえた鳳頭が表現される。把手はつる草状に両瑞が巻き込まれ、胴の下には裾広がりの高台が付く。胴の側面には、宝相華文を散した中に、片面に、羽を広げた鳳凰、もう片面に、馬上で振り向きざまに矢を射る人物が表現されている。底は平らに成形され、白い胎土が露出している。
藍・褐・白の二色の釉のうち、藍釉が濃厚に流れ出して、いささか鈍重の感もあるが、保存状態の完好な遺例として、貴重である。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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