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人物弾琴鶴文四稜盤 2009年1月30日更新
【和:じんぶつだんきんつるもんしりょうばん】 |
【中:Ren wu tan qin he wen si ling pan】 |
隋・唐・五代|青銅器|>人物弾琴鶴文四稜盤 |
一九六八年 陝西省安市城建局交出土
青銅、鍛造・鍍金
高1.6、長径31.2、短径25.0
唐 八~九世紀
陝西・西安市文物保護考古所
花形の浅めの盤で、菓子や果物を盛るのにちょうどよい大きさである。縁には簡略化された葡萄唐草文が打出され、内底には、魚々子地に唐草文がめぐり、四方の岩の間に、琴をひく人物とその傍らに立つ侍童および舞鶴が線刻によって表現されている。故事の類を表現したもののようであるが、唐時代(六一八~九〇七年)にしばしばみられる文様構成である。魚々子は目視しにくいほど浅く打たれ、文様の刻線も浅く、鏨の打痕の一つ一つが細長いため、毛彫のような連続した線にみえ、唐時代盛期の作例に比べて、文様の印象は弱い。
稜花(角が立った花形)あるいは四花や五花の形式の器物は、唐時代後半期に頻繁に制作され、以後、様々な展開をみせるが、本器は、そうした器形や文様表現に、時代の特徴をよく示す一例である。
従来、銀製鍍金とされてきたが、裏面には青銅色の地金がみえることから、青銅製あるいは銅分を加えた銀製とも考えられる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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