考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

飛鴻宝相華文碗 2009年1月30日更新

飛鴻宝相華文碗
【和:ひこうほうそうげもんわん
【中:Fei hong bao xiang hua wen wan
隋・唐・五代|金銀・玉器|>飛鴻宝相華文碗

一九五八年 陝西省耀県柳林背陰村出土
銀、鍛造
高5.2、口径15.0、底径七・五7.5
唐 九世紀
陝西・陝西歴史博物館
飛鴻宝相華文碗は、口縁がかすかに外反する円形の碗で、高台は溶接されている。 内底に、魚々子地に宝相華文を刻出し、中央に羽を広げて飛ぶ態の鴻(大形の雁)を線刻で大きく表わし、側面には、花弁を立体的に打出し、さらにその各弁に花弁文を線刻する。口縁の内外には、花蕊も刻出し、細部まで文様で埋め尽くしている。この種の文様は、いずれも吉祥(めでたい事柄)に関わり、華やかさと見映えの良さが肝要となる。文様表現は唐時代(六一八~九〇七年)後半の器物と共通する。
底裏に刻出された銘文からすると、酒肆で使用された酒やつまみを盛る類の器と考えられよう。こうした碗にも、大小があり、様々な意匠が凝らされていたはずである。
【銘文】「宣徽酒坊/宇字号」(底裏刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
関連用語:

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.