考古用語辞典 A-Words

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花文帯飾 2009年1月30日更新

花文帯飾
【和:かもんおびかざり
【中:Hua wen dai shi
隋・唐・五代|金銀・玉器|>花文帯飾

一九九二年 陝西省長安県南里五村賓唐墓出土
白玉・金、真珠・ガラス象嵌
復元長150.0
唐 七世紀
陝西・陝西省考古研究所
唐時代(六一八~九〇七年)には、帯金具ないし帯飾も、金銀をはじめとする金属や、玉、貴石、ガラスなど、種々の素材によって作られるようになった。
この一具は、白玉で作った胎に金板を嵌め込み、そこに金糸金粒や真珠、ガラスを散して飾り立てた遺例である。バックル、円形具、長方形具、パルメットのかたどられた端具からなり、バックルを除いた他のものの裏面には、青銅製(鍍金)の板が、金製の釘によって取り付けられている。この板と白玉との間隙に皮のベルトを通して使用したわけである。
ガラスが嵌め込まれたパルメット文や、真珠の連なった花文風の文様が表現され、金色の中に、ガラスの藍・紫・紅・緑色と、真珠の白色が照り映え、貴人が腰にするのにふさわしい豪華な仕立てとなっている。文様の形式や類品からすると、唐時代初期にさかのぼる制作と考えられる。 出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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