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騎射男子 2009年2月1日更新
【和:きしゃだんし】 |
【中:Qi she nan zi】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>騎射男子 |
一九七一年 陝西省乾県懿徳太子墓(神龍二年<七〇六>出土
絞胎黄釉
高36.5、長29.5、幅15.0
唐 八世紀初
陝西・陝西歴史博物館
古をかしげて立つ馬の背で、男が、上体を右方へ傾けて仰向き、両手で弓を引き絞る。弓矢は失われているが、上空に飛ぶ鳥を騎射しようとする瞬間を見事に表現した俑である。拡徳太子墓からは、数百体にものほる騎馬俑が出土して注目を集めたが、これは、それらを代表する作例として、よく知られている。
人物・馬とも、濃淡二種類の陶土を練り合わせて木目のような縞文様を表現する絞胎という技法になり、表面が削られて整形された後、黄釉がかけられている。人物の頭部は、無釉で、白塗りされていることからすると、当初は彩色が加えられていたと考えられる。人物の左腰から下がった直剣には、部分的に緑釉がほどこされ、質感の相違の表現にも意が用いられている。
同じ墓の壁画やN55・N102 の類品にも見られるように、この時代には、狩猟の情景はしばしば造形の対象となっていて、宮延周辺の主要な催事の一つであったことがわかる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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