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一品経 2009年2月23日更新
『法華経』二十八品各一巻に、序章的な役割を持つ『無量義経』、終章の『観普賢経』を合わせた合計三十巻を、一人が一品一巻ずつ分担して書写供養するもので、法華経書写の中で最も丁寧な書写方法である。この経はもともとそれを受持し、読誦するだけで功徳があるとされ、また写経成仏、女人成仏が説かれており、木法思想が蔓延した平安時代中期頃の貴族たちは平等に仏果を得ようと一品経供養を営んだ。また『阿弥陀経』、『般若心経』を加えて三十二人が参加する場合もあった。現存する遺品の中には「久能寺経」や「平家納経」など、豪華な装飾経も見られる。(書の鑑賞用語)出所:「書の至宝-日本と中国2006」
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