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泰山刻石(百六十五字本) 2009年3月7日更新
【和:たいざんこくせき】 |
【中:Tai san ke shi】 |
秦・漢・三国|彫刻・書画|>泰山刻石(百六十五字本) |
李斯筆
一帖
紙本墨拓
縦27.8 横14.3
秦時代・前219年
東京・台東区立書道博物館
秦の始皇帝(前二五九-前二一○)が天下を統一した際、自らの功績をたたえるために建てた碑。約十年の間で、六つの山に七種の刻石を建てた。筆者は丞相李斯の書といわれ、その文章は司馬遷の『史記』に載せられている。しかし、これらの刻石はほとんどが亡佚し、現存するものは「琅邪台刻石」と、この「泰山刻石」のわずかな残石のみである。左右対称で整斉たる姿を誇示した書風は、古来より小篆の典型と謳われた。二百二十三字が四面にわたり刻されていたが、原石の大半は倒壊し、現在では十字程度の断片のみが伝わる。全二十九葉、毎葉二行三字あてに剪装された北米拓の百六十五字本は最多字であり、世界で唯一の四面全拓本である。明代に華夏、次いで安国の所蔵となった。帖首に貼られた内題簽、帖中の注記、帖尾の三跋は、いずれも安国が篆書で書いている。昭和十五年(一九四〇)七月一日、中村不折(一八六六-一九四三)が晩翠軒より購入。
8.出所:書の至宝-日本と中国2006
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