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蘭亭序十三跋 2009年3月12日更新
【和:らんていじょじゅうさんばつ】 |
【中:Lan ting xu shi san ba】 |
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>蘭亭序十三跋 |
趙孟頫筆
一帖
紙本墨書
縦三三・二 横二四・四
元時代・至大三年(一三一〇)
至大三年、詔を奉じた趙孟頫(一二五四~一三ニニ)は、呉興(浪江)から舟で大都(北京)へ向かう途中、見送りに来た独孤淳朋(一二五九~一三三六)から宋拓の定武蘭亭序を譲り受けた。その船に同乗していた呉森(一二五〇~一三一三)も、定武蘭亭序を一本携えていた。ゆくりなくも二本の蘭亭序を愛玩する機会に恵まれた趙孟頫は、一月余りの船行中、日を追ってそれぞれの蘭亭序に跋をしたため、蘭亭序の全文を臨書した。独孤本には、都合十三の跋文を記したので、後世これを蘭亭帖十三跋と称している。
この帖には、蘭亭序の拓本の次に、宋の呉説、朱敦儒、元の銭撰、鮮于枢(一二四六~一三〇一/ニ、異説あり)らの欧文が記され、続いて九月五日から十月七日までに書かれた趙孟頫の十三跋があり、さらに何九思の跋が付されている。
蘭亭序の佳本を得て記した十三跋は、その書法が精妙であるばかりか、趙孟頫の書に対する考えを知る上でも、きわめて貴重な書論となっている。乾隆年間(一七三六~一七九五)に、譚組綬の所蔵となったが、その歿後、火災に遭い現状のように焼残した。出所:書の至宝-日本と中国2006
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