考古用語辞典 A-Words

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紫紙金字金光明最勝王経巻第二 2009年3月12日更新

紫紙金字金光明最勝王経巻第二
【和:ししきんじこんこうみょうさいしょうおうきょう
【中:Zi zhi jin zi guang ming zui shen wang jing juan
彫刻・書画|>紫紙金字金光明最勝王経巻第二

十巻のうち一巻
紫紙金字
縦二六・〇 全長八〇四・三
奈良時代・八世紀
 『金光明最勝王経』十巻(唐・義浄訳)を、紫紙に金泥の細い界線を施し金字で書写したものである。天平十三年(七四一)聖武天皇(七〇一~七五六)の詔によって諸国の国府所在地に建てられた国分寺(金光明四天王護国之寺)には、僧二十名を配置して『金光明最勝王経』を、国分尼寺には尼十名を置いて『法華経』を読誦させ、護国と滅罪を祈らせた。東大寺が総国分寺、法華寺が総国分尼寺である。この時に各国分寺の塔に安置されたのが、この経典であった。これは、「国分寺経」と呼ばれ、十巻一セットを完存する貴重な遺品である。
 『金光明最勝王経』は、奈良時代において『法華経』『仁王経』とともに護国三部経として尊重された代表的な経典である。
これは、もと備後国の国分寺である広島県尾道市の西国寺に伝来したものである。ほかに和歌山・竜光院に伝来した一セットが知られ、その付属の経帙に「天下諸国毎塔安置金字金光明最勝王経、依天平十四年歳在壬午春二月十四日勅」の文字が織り出されており、その由来がうかがえる。紺紙銀字の「二月堂焼経」(奈良・東大寺ほか)とともに奈良時代装飾経の白眉である。 
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