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論春秋歌合巻第六 2009年3月17日更新

論春秋歌合巻第六
【和:ろんしゅんじゅううたあわせ
【中:Lun chun qiu ge he
彫刻・書画|>論春秋歌合巻第六

伝宗尊親王筆
一巻
紙本墨書
縦二八・八 全長二八四・一
. 平安時代・十一世紀
京都・陽明文庫
近衛家に伝来した歌合(陽明文庫、東京・前田育徳会ほか)の一部で、陽明文庫に所蔵の「総目録」などにより、関白藤原頼通(九九二―一〇七四)の命によって編編纂が企画され、仁和年間の「民部卿行平家歌合」から天喜四年(一〇五六)にいたる歌合を、第一から第二までが内裏・仙洞、第四・五が后宮・女院・准三宮、第六が女御・更衣・女王、第七が斎宮・病院、第八・九が親王・王孫・大臣・納言、第十が雲客・士大夫・地下・女宅を集めた十巻に編纂した「十巻本歌合」であることが知られる。参議源経信(一〇一六―九七)がその編集の中心人物であった。「十巻本歌合」は、奏覧本作成の前に中止となり、四十六の歌合を十巻に編纂した草稿本のまま伝存した。今日、この中で四十三の歌合が確認される。十巻のうち、巻第一・二・三・八・十が前田育徳会に、巻末と巻五の一部である「菊歌合序」と巻十から切り出されて近衛家に残ったこの「論春秋歌合とが陽明文庫に、巻四の一部である「寛平御時后宮歌合」が東京国立博物館に所蔵される。諸家に掛幅や手鑑に貼付されて断簡が伝存する。
『論春秋歌合』は、延喜年間(九〇一―二三)の末の頃に凡河内躬恒が、左に「黒主」、右布に「豊主」と古人の名を借りて自らの歌を番わせた問答形式の自歌合で、自ら判詞を加えたものである。各巻の外題は編集の中心人物である源経信であることが確認されている。加えて、この巻は、その典麗優雅でじつにゆったりとした書風から十一世紀半ばの書写と考えられる。出所:書の至宝-日本と中国2006
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