緑釉黒花牡丹文瓶　2009年3月20日更新

磁州窯
北宋時代・11～12世紀
高さ：35.0cm
住友グループ寄贈
灰色の胎土で成形して、いったん白化粧する。その上から鉄絵具を塗りつめ、文様が浮き出るようにその廻りを掻落してから、透明釉をかけて焼きあげる、いわゆる白地黒掻落しの技法であるが、この瓶はその上に緑釉をかけ、もう一度低火度で焼きあげた珍しい作例である。なかでもこの瓶は、牡丹文に北宋特有の厳しさが見られ、さらにこの種のものとしては類例のない大きさであるため、世界的にみても貴重な作例として知られている。
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
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