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五彩魚藻文壺 2009年3月21日更新
【和:ごさいぎょそうもんつぼ】 |
【中:wu cai yu zhao wen hu】 |
明・清|陶磁器|>五彩魚藻文壺 |
景徳鎮窯
明時代・嘉靖年間(1522-66)
高:24.0 口径15.5cm 高台径:12.9cm
口縁に蔓唐草文、肩にラマ式蓮弁文、胴裾に如意頭繋文の文様帯を配し、胴に蓮花をはじめとする水生植物を背景に4尾の魚文を描いている。魚体はオレンジ色を呈するが、これは黄色を下地として上に赤色を加えたものである。嘉靖期の魚藻文の壺では胴の丸味が強い大型の例が知られているが、こちらは肩の張った細身の例。底裏には青花で「大明嘉靖年製」と記す。
明時代には、宮廷用の陶磁器を焼造する御器廠(ぎょきしょう)という官窯が景徳鎮窯に設置され、中国窯業の中心地としての地位は不動のものとなります。元時代に発展・定着した青花技法はより洗練されます。また嘉靖年間(1522~66)には日本では色絵と称する五彩磁器も盛んに焼造されました。さらに官窯のみならず、力をつけた民窯でも「古赤絵」や「金襴手」など盛んに色鮮やかな磁器が生み出され、当時日本にも輸出されました。
戸栗美術館所蔵
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