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粉彩人物文皿 2009年3月21日更新
【和:ふんさいじんぶつぶんさら】 |
【中:fen cai ren wu wen die】 |
明・清|陶磁器|>粉彩人物文皿 |
景徳鎮窯
清時代・雍正年間(1723-35)
高:4.4cm 口径:20.8cm 高台径:13.1cm
清時代になり粉彩の技法が開発されたことにより、陶磁器の加飾技法は頂点を極めるにいたった。粉彩は、不透明な絵の具が特徴的で、色を重ねることが可能となり、絵画の色遣い、筆致をそのまま陶磁器に写しとることができるようになった。この作品は、粉彩の作品の中でも類例の少ない、西洋の男女を描いた文様。外壁は全体的に濃いピンク色の釉が施され、欧米では「ruby-back」と呼ばれている。底裏には青花二重円圏内に楷書銘の「大清雍正年製」を記す。
明時代末期から清時代初期にかけて、輸出用の陶磁器として「芙蓉手」や「呉須手」、「古染付」などの新しい様式のやきものが登場します。清時代になると高雅な雰囲気を持つ「粉彩(ふんさい)」技法が生み出され、また明時代成化年間に隆盛した「闘彩(とうさい、豆彩とも書く)」技法は雍正年間に一段と洗練されました。他にも桃花紅や茶葉末釉など新たな釉色を考案し、様々な技法を駆使し、緻密さを極めた清代の陶磁器は「完全技巧美」と称されており、清朝独特の様式美を呈しています。
戸栗美術館所蔵
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