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カホキア・マウンズ州立史跡(アメリカ合衆国世界遺産) 2009年4月6日更新

カホキア・マウンズ州立史跡(アメリカ合衆国世界遺産)

【和:カホキア・マウンズしゅうりつしせき
【中:
面白テーマ|世界遺産|>カホキア・マウンズ州立史跡(アメリカ合衆国世界遺産)

イリノイ州南西部に9~13世紀にかけてミシシッピ川中流域で栄えた、先住民族の文明の繁栄を伝える遺跡がある。頂上が平らな墳丘が120余りあり、「モンクス・マウンド」と呼ばれる最大の墳丘は、縦304m、横213m、高さ33mの台形で、 上台だけではエジプトの大プラミッドをしのぐ。ミシシッピ文明は、北米では珍しい厳格な階級社会であったと推測される。モンクス・マウンドの上部には、支配者である神官、あるいは王が住んでいたと思われる.この南側にある72番マウンドは墓の跡で、おびただしい数の副葬品とともに、生贄らしき6体、殉死と思われる57体(53体は女性)の遺骨が発見されている.
ミシシッピ川とミズーリ川の合流点に近いために、土壌は肥沃でトウモロコシやカボチャなどの栽培に適し、狩猟採集の対象となる動植物も多く、生活は豊かだったようだ。加えて2つの川を利用し、交易にも便利であったと思われる。
神聖とする地を守るために、高さ約4m、周囲約3kmの範囲を木製の柵で囲み、カレンダーと推定される環状に並ぶ48の本柱「ウッドヘンジ」をつくるなど、独特の発展を遂げた.「太陽の都市」と呼ばれたカホキアは、12世紀頃に最盛期を迎え、当時の人口は約2万人と推定される。以降の衰退原因は、気候変動による食糧不足、木材の枯渇などが考えられている。出所:世界遺産の旅
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