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藍釉粉彩桃樹文瓶 2009年5月25日更新
【和:らんゆうふんさいとうきもんへい】 |
【中:Lian you fen cai tao shu wen ping】 |
明・清|陶磁器|>藍釉粉彩桃樹文瓶 |
清時代(18世紀)
景徳鎮窯
高48.0cm 胴径25.5cm
深い濃紺の藍釉の上に花と実をつけた桃樹が粉彩で描かれ、反対面には三匹の蝙蝠があらわされている。この藍釉は瑠璃釉ともよばれ、コバルトによる呈色で、還元焰で焼くことにより鮮やかな濃紺色を得る。桃樹は吉祥のモチーフで、粉彩特有のぼかしを生かして細密に描かれており、中でも桃果の一つが金彩て描かれているのが目を引く。粉彩の絵具は不透明なので、濃紺の地に文様を描くことが可能なのである。
明時代までの彩磁には見られない清朝独特の優美な色感である。類品は東方(国立博物館(横河コレクション)に一点あり、こちらは口部が中国でいう蒜頭、いわゆる柑子口になっている。この瓶は口部に補修が加えられており、金具が覆輪状につけられているので、あるいは原形は現状とは異なっていたのかもしれない。銘款は記されていないが、おそらく乾隆年間の製品であろう。 出所:中国陶磁器展1992静嘉堂文庫美術館
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