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青花唐草文双耳扁壷 2009年5月26日更新
【和:せいかからくさもんそうじへんこ】 |
【中:Qin hua tang cao wen shuang er pian hu】 |
明・清|陶磁器|>青花唐草文双耳扁壷 |
清時代
景徳鎮窯 乾隆(1736~95)銘
高50.3cm 幅38.7×19.5cm
清朝磁器の器形には元・明時代の磁器の器形を写したものがみられる。この扁壺という形も元から明時代の初期、景徳鎮窯で盛んにつくられた器形である。そのスタイルの本歌となるべき器形はイスラム国に求めることのできるものであり、景徳鎮窯のものも主にイスラム圏に輸出された。この扁壺は扁球形の体部に柑子口形の口がつき、肩には湾曲した耳が左右についている。胴部の中央には胴つぎがみとめられる。器体には全面に透明釉がかけられているが、体部の胴の表裏の釉はやや青みがつよく、淡い青磁釉の釉調にあがっている。それに対し体部の短辺は白くあがっており、短辺と長辺で施釉の際にいくぶんの変化をつけたものであろう。胴の表裏面には釘彫りで宝相華唐草文が流麗に描かれており、その意匠は深く施された青白釉下に暗文風にみとめることができる。胴の短辺と柑子口には牡丹唐草文が描かれ、胴の長辺の中央には宝相華文と「壽」字が配されている。高台は器体に合わせがっしりと方形に大きくつくられ、蕉葉文か高台のまわりにめぐらされている。高台内には篆書体で「大清乾隆年製」の銘が記されている。清朝乾隆期の青花の典型作の一つであり、安定した力量が十分に発揮された優品である。出所:中国陶磁器展1992静嘉堂文庫美術館
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