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羊毫 2009年7月3日更新

羊毫

【和:ようごう
【中:Yang hao
彫刻・書画|基本用語|>羊毫

現代最も愛用されているものである。純羊毛、宿羊毫陳羊毫などと銘打った筆である。また、兎毫と混じたものもあって、紫羊毫、七紫三羊毫などとした筆もある。小筆に多い。主として「江南の山羊」と称する羊から採取する。日本の山羊ではない。また、蒙古地方の羊だとも言い、明らかでないが、日本製の筆の羊毛も原毛は中国から輸入している。
羊毫は含墨がよく、雅仙紙などの軟かい紙への筆触が適当な弾力を持ち、最適である。細字で楮紙、麻紙、加工紙などの硬い紙に書くには兎毫や鹿毫がよい。羊毫の長所は長鋒筆が作れることである。
宿浄純羊毛などとした筆は尖端が薄箭色の微透明をしている。五、六歳以上の老羊の上質の細い毛を選んで作るという。群生する毛の中で特に細い毛(うぶ毛といわれるような毛であろう)を集めるのだという。
北京の琉璃廠に解放前、賀蓮青という名匠がいて特に羊毛の名筆匠として知られた。彼の店に行って何本も注文すると、この筆は一本で一生使えると言って一本しか売らなかったという話を古老から聞いたことがある。
羊毫の歴史は古く南唐の馬縞の『中華古今注』に蒙恬はじめて秦筆を作る。拓本をもって管となし、鹿毛を柱(芯)とし羊毛を被う。とじているのでもわかる。出所:『文房古玩事典』宇野雪村
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