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印泥 2009年7月10日更新

印泥

【和:いんでい
【中:Yin ni
彫刻・書画|基本用語|>印泥

明代までの押捺印は淡く軽い。日本の江戸時代のものもそうである。水印と言っているがどのような製法であったか調べたことがない。清朝になって鮮紅の印泥が使用されるようになった。
味克恕(目畊)の『篆刻鍼度』(八巻)に製印色の項がある。
1 制油法:菜種油、草麻子油、芝麻油、茶子油。
2 治艾法
3 研硃砂法
4 飛銀硃法
などを説明している。
呉昌碩等が一九〇四年に西冷印社を結成、後に杭州の西湖呼孤的に社屋を作って文墨活動を行い、金石碑帖、文房古玩、碑帖書籍の出版、印泥の製造なども行った。上海に支店があった。西冷印社製の印泥が最も宣喜ばれた。紫檀の印匣があり、呉昌碩の題字をしたもの、上海再冷印社製の潜泉印泥などは特に愛好された。今は上海印泥厰となった。上海には方節庵の作った宣和印社があり、ここでも宣和印泥を作った。北京では栄宝斎が有名で、これは現在も続いている。
朱色が主であるが、これにも紅朱から黄朱、褐朱など小具がある。藍泥、黒泥、茶泥から十種印泥まである。
藍印は、服喪中の作品に使うといわれるが、日本の江戸時代末の貫名菘翁、清朝の鄧元山の作品にその例を見た。黒印泥は清朝の院元所蔵の石鼓文の瓶片に、また廉南湖蔵の朱拓思古齋本黄庭経に押捺例を過眼した。出所:『文房古玩事典』宇野雪村
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