両詔文空心銅権　2009年8月31日更新

（複製品）
秦時代
高7.4cm　上径3.8cm　底径5.4cm　重0.255kg
1977年秦始皇陵園出土
　 秦始皇兵馬俑博物館蔵
　多角柱形で、中空である。頂部はやや小さく、鈕がつけられている。腹部は17面を待つ菱形であり、いずれの面にも銘文が刻まれており、秦始皇帝26年（前221年）の詔書及び秦二世皇帝６年（前209年）の詔書の２つの詔文である。
　秦始皇帝の詔文は「二十六年、皇帝儘併兼天下、諸侯、黔首大安、立号為皇帝、乃詔承相状、綰法度量、則不壹、歉疑者、皆明壹之」とある。 　秦二世皇帝の詔文は「元年制、詔承相斯、去疾、法度量、儘始皇帝加之、皆有刻辞焉、今襲號、而刻辞不称始皇帝、其久遠殹加后嗣為之者、不称成功盛徳。刻此詔、故刻左、使勿疑」とある。
　２詔文はいずれも秦始皇帝の度量衡を統一した状況を記述している。詔文は始皇帝の功労を讃賞すると同時に、統一度量衡法例頒布の重要性をも強調した。秦二世の詔書は、改めて前時代の度量衡器具を監査してたことを、始皇帝の詔書の左側に刻したものである。出所：中国陝西省文物展悠久の遺産1987
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