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蟠龍蓋罍 2009年9月9日更新
【和:ばんりゅうがいらい】 |
【中:Pan liu gai lei】 |
殷・周時代|青銅器|>蟠龍蓋罍 |
(蟠龍のある蓋つきの罍)
西周初期
通蓋高 44.8cm
1973年 喀喇沁左翼蒙古族自治県北洞村二号窖蔵坑出土
蓋上に立体的な蟠龍を鋳出し、器上半部には獣頭渦身糸紋、下半部には饕餮紋、最下部には二帯の夔龍紋を配する。器全体が立体的かつ複雑な紋様をもって飾られ、製作もまた極めて精巧で、遼寧省出土品中というに止まらず、中国全土での西周初期青銅器中の代表的作品のひとつといえよう。
かつ、注目すべきことは、極めて類似した作柄の罍が、遠く直線距離でも二千粁を距てた四川省彭県から発見されている点である。(王家裕「記四川彭県竹瓦街出土的銅器」文物1961年11期八)。このことは、中央の同一鋳造工房において同時期に作られた2器が、遠く1器は東北の遼寧に、1器は西南の四川に運ばれたことを暗示している。両器に共通して見られる特異な獣頭渦身紋は、西周初期の洛陽で作られた器に多く見られる。出所:中国の器展ー青銅と陶器
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