考古用語辞典 A-Words

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白釉刻花牡丹文壺 2009年9月18日更新

白釉刻花牡丹文壺

【和:はくゆうこくかおたんもんこ
【中:Bai you ke hua mu dan wen hu
宋・遼・金・元|陶磁器|>白釉刻花牡丹文壺

遼時代
高35.5cm 口径 17.0cm 底径 16.0cm
 丸い胴をもち撫肩に作られた壺で、円筒状の頸部と大きく外側へ捻り返した口部をもつ、底は平らに作られている。灰褐色の粗略で硬い胎土に白い化粧土を施し、わずかに黄味を呈する牙白色釉が施してある。
高大度で焼成されているが、釉はあまり光沢がなく穏やかな釉調となっている。底は無釉で、肩には一条の圏線をまわし、葉のついた牡丹花を唐草文にして刻花文であらわしている。胴部には枝のついた牡丹唐草文を、掻き落しの技法であらわし、花弁と葉の細部は櫛目文で施してある。掻き落しの技法は、器形を作ってからこれに白土をかけ、文様の輪郭を削り、それにそって地の部分の白土を掻き落す。ついで細部を削り、透明釉をかける。すると文様が胎土の上に白く浮き上って、立体感のある文様となるのである。ここでも牡丹文はのびやかで、立体感のある文様となっている。この技法は磁州窯の影響を受けて、赤蜂缸瓦窯で行われたものである。 出所:中国の器展ー青銅と陶器
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